2021年5月1日土曜日

OpenSeaの使い方

 NFT(Non-Fungible Token)  が今年になってから急に注目されるようになりました。わたしも以前から興味があったので、いろいろ調べ溜めていた Digital Art Style の作品をNTF化してOpenSeaで販売してみることにしました。まあ、そんな簡単に売れるとは思っていませんが、何のしがらみもなく、おもしろそうだという好奇心でやってみました。

 この記事は、OpenSea にだいぶ慣れてきたので、そのやり方の覚書です。大雑把な流れだけしか書かないので詳しくは他の関係のサイトを参考にしてください。なお、偽サイトがたくさんあるので、リンクから飛ばずに直接OpenSeaなどの公式サイトに行ってください。自己責任でお願いします。

 ①なぜ、OpenSeaか?

 いろいろアートの販売サイトがありますが、OpenSea が一番敷居が低そうなので、ここを選びました。また、作品をNTFにするときにガス代という手数料が取られますが、OpenSea は最初に手数料を取られるだけで、以後は取られないのもメリットです。(初回以後は購入者が取られる!!!)

 ②まず、仮想通貨が必要

 作品を販売するための値段は仮想通貨のイーサリアム(ETH)でつける必要があります。また、ガス代という手数料を払わなくてはなりません。このためには仮想通貨の取引所に口座を作って、日本円を送金してイーサリアムを購入する必要があります

 わたしはコインチェックで作りましたが、本人確認に結構時間がかかりました。GMOコインあたりだと、割と早くできる感じです。

 仮想通貨の購入は売手と買手が直接売り買いする板取引が一般的です。

③メタマスクという仮想通貨(ETH)のウォレットが必要

 OpenSea は直接アカウントを作るのではなく、メタマスクのアカウント(ウォレットのアドレス)を使います。メタマスクはブラウザのChromもしくはFireFoxで使います。Chrom の拡張機能で使うのが一般的なようなのでこれを使いました。

 まず、メタマスクの公式サイトに行ってChrom の拡張機能に追加します。メタマスクはスマホよりパソコンで使うほうが良いみたいです。他のパソコンで共用して使えないので十分な注意が必要です。セットアップはメタマスクの画面の指示の通りにやればあまり問題はないと思います。

 ただし、メタマスクに仮想通貨が直接入るので、パスワード、秘密鍵、パソコンを変えた場合などの新しいパソコンにメタマスクを復元する場合のための12個のパスフレーズ(シードフレーズ)などの保管は慎重にしてください。オフラインで管理するのが良いと思います。パスワードを盗まれたらメタマスクの仮想通貨が消失してしまうこともあります。 

 なお、OpenSeaの作業などでメタマスクの署名ボタンを押すことを何回か求められることが結構あります。

 ついでですが、Chrom の日本語の翻訳機能も拡張機能に入れておくと便利です。OpenSea はまだ日本語化が十分ではないので、翻訳機能で説明を読むのに便利です。ただ、日本語訳は不自然だったりするので参考程度です。

 ④OpenSeaとメタマスクの接続

 OpenSeaにアクセスして作成(Create)を押すと、メタマスクが立ち上がるのでサインイン(SignIn)を押してパスワードを入力します。これでOpenSeaとメタマスクが接続していろいろなことができるようになります。念のため左上のラジオボタンが接続済みになっていることを確認してください。

⑤メタマスクへのイーサリアム(ETH)の送金

 この時点でメタマスクの残高は0.00ETHなのでNFT作成の手数料(ガス代)が払えません。取引所の口座からメタマスクにETHを送金する必要があります。取引所によっては送金手数料を取るところがあるので確認してください。

 コイン送金(仮想通貨の送金)をクリックして、送金額(ETH)、メタマスクのアドレスなどを入力して送金します。このとき、メタマスクのアドレスの文字列はかなり長いので、手打ちでの入力やマウスをドラッグしてのコピーは文字が抜けたりすることがあるので注意です。メタマスクのAcount1の下あたりにウォレットのアドレスがあるので、ポインタを合わせると「クリップボードにコピーする」のポップアップがあるので、クリックしてアドレスのコピーをする方法が安全です。わたしは念のためも考えて0.2ETHを送金しました。メタマスクへの入金まで少し時間がかかりました(5分程度?)。

 誤送金するとどこかに行ってしまって、お金が戻ってこない可能性があります。慎重にやる必要があります。

⑥OpenSeaのプロフィールの作成

 やっとここまで来ました。OpenSea からメタマスクにサインインします。メタマスク署名のボタンを押すことが何回かあります。また、最初にOpenSeaにアクセスしたときは規約などを読んでチェックを入れて「PROCEED」を押す必要があります。

 OpenSeaの画面が出たら、上部のラインの右から2番目の丸い上半身のアイコンにマウスを合わせてプルダウンから「プロフィール」を押します。「プロフィール」画面がでますので、まず、右側の歯車アイコン(Settings)を押すとGeneral Settings のページが出るので

Username

Bio

Email Address

などを入れます。Bio は自己紹介です。英文なので、わたしはスマホの翻訳機能を使いました。翻訳がおかしいこともあるので適当に修正して使っています。

 終わったらSaveを押すと「プロフィール」画面が出て、上の丸いアイコンの下にUsernameが大きく表示されます。

 なお、アイコンを自分で作成したいときは丸いアイコンにマウスを合わせるとファイルをアップできるようになるので、自分の好きなアイコンを作ってアップしてみてください。

 ⑦コレクションの作成

 自分のアート画像を保管するフォルダーをコレクション(Collection)と言います。作成(Create)にマウスを合わせると「マイコレクション」が表示されるのでクリックします。「My Collections」というページが出ます。「Create new collections」の下の「Create」を押します。「MyCollectionの作成」のページが出るので、

Logo フォルダーの画像のアップロード、

Name フォルダーの名前 必須

Description フォルダの説明

などを入れます。Nameは必須ですが、他は後からでも入れることができます。

Create を押して完成です。

 なお、完成したMy Collection を開くとLoGo画像の横に「Edit」ボタンがあります。ここを押して一番下のRoyaltyをパーセントで入れます。Royalty (Commission)は作品が売れて、購入した第三者が売りに出した時に入るロイヤリティ(著作権料)です。普通のリアルな絵では作家以外が売っても作家は関係ありませんが、NFT の場合はこういうロイヤリティの設定ができます。10%が普通みたいですが、わたしは8%にしました。

 My Collectionを修正する場合も「Edit」ボタンからできます。

⑧作品のアップロード

 ようやくここまで来ました。まず、作成から My Collection を開いて「Add New Item」 ボタンを押します。Item は作品のことです。

Drag& drop file 四角い枠にマウスを当ててクリックするとパソコンのフォルダーが開くので、作品を選択してアップロードします。

Name 作品名 必須です。

External link 外部のリンク先

Description 作品の説明

を入れます。 さらにこの下に

Properties

Levels

State

Unlocked Content

Supply

を必要に応じて入れます。わたしはPropertiesに作品の特徴を入れました。他はわからないので何もしていません。Propertiesを入れると、販売したときに適当に%表示されますが、どういう基準かは分かりませんでした。

Supplyは販売するときの作品のコピー数のようです。わたしは1枚しか作らないのでデフォルトの1のままです。

 ただし、コピーが幾つあるか販売の時にはよくわからないので(わたしだけけ?)、念のためName の記入の時に(1/1)といれてオリジナルの1枚しかないことを明示するようにしています。5枚コピーがあれば1/5とか3/5とか5枚のうち何枚目かを明示したほうが親切かなと思います。Createボタンを押せばこれで、マイコレクションに作品が入ります。まだ、販売になっていませんがOpenSeaからどのような作品があるのか著者名で検索して表示できます。わたしの場合 Saku_Rで検索するとコレクションが表示されます。興味のある方はどうぞ。

⑨販売

 いよいよ販売です。
 OpenSeaの画面の上部のラインの右から2番目の丸い上半身(作者のLOGO)のアイコンに合わせてプルダウンから「売る」を押します。

  コレクションが開いて作品の一覧が表示されるので、売る作品を選択しますすると販売価格を設定する画面が出ます。このうち

Set Price 定価販売

Highest Bid オークション

のです。定価販売が簡単なので Set Price を選択します。これを選択したらその下の

Price

の欄のΞから仮想通貨の種類からETHを選択します。右側の枠内にETHの販売額を0.06のように入れます。ここが悩みどころです。あまり高すぎるのも売れないだろうし、安すぎるのも安っぽい感じがします。コピーのない一枚ものなのでとりあえず0.06(単位はETH)としました。

 あとはさらに右枠の

Post Your Listing

押せば販売完了です。

 販売するときにNTF化するのでガス代(手数料)必要です。OpenSea の場合は最初のNTF 化の時だけガス代を取られますが、後は取られないので助かります。

 最初の価格を高くするとガス代も高くなるの、最初の作品の定価を低くしたためガス代は5000円程度で済みました。

 ただし、OpenSea のトップページの新着には表示されません。よくわかりませんが、売れ筋とかのOpenSea のルールがあるのかもしれません。Saku_Rで検索するとちゃんと販売されています。もし、わかることがあったら報告します。

 売れる売れないはともかくとして、わたしの作品が世界中で販売できたことはすごく感激です。

 OpenSea での作品の販売方法の大きな流れだけをまとめました。ざっくりと書いただけなので、興味のある方は詳しい他のサイトを参考にしてください。

 

 


 

 

 

 

 

 

 

0 件のコメント: