2019年3月29日金曜日

ものを作って売ること

 電子書籍で「詩集を出版しよう」を生まれて初めて作って売るということをやったわけです。いろいろ考えさせられました。


 わたしの場合、作ったものはデジタルの情報です。しかし、一般にものを作って売るということは、原材料を買って、いろいろ加工してから売るわけです。元手がかかっているわけですね。すると、売れなければ損をします。失敗だったということになります。ものを作っている限りは避けられません。一種のかけです。


 でも、電子出版は違います。ネットの出版サイトは当然、元手ははかかっています。システムへの投資ですね。彼らは自分で作るのではなく、他人が作ったものをネットに乗せるだけです。売れたお金のいくらかをてら銭として取るわけです。結局、ものをつくっているわけではありません。


 作っているのは作者です。作者も元手をかけなくても作品は作れます。もちろん、スキルへの投資はしているわけですが。しかし、これまでは出版社というオルガナイザーがいて、売れる作品を選別して売っていたわけです。これは出版社が作品ごとに紙から印刷物というものを作っているから元手を回収しなければならないからです。これだと売れそうなごく一部の作品しか出ないことになります。


 こういうことを考えると、電子出版は作品さえ書ければ誰でも出版できるというシステムになっています。もちろん、売れるとは限りませんが、売れないことを気にしなければ誰でも出版できます。ある意味、出版の民主主義だと思っています。もっと、これが発展すると、既成概念では捉えられないようないろいろ新しいことが出てくるような気がします。というか、出てくるといいなと思っています。


 


 


 

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