2019年5月16日木曜日

怒りと愛

 わたしは創作をしませんが、創作の原点は怒りと愛の感情ではないかと思います。

 怒りはどんな動物にでもあり、生存のために必要な感情です。やられそうなときは怒りで対抗しなければ生き延びられないからでしょう。愛は種の保存のために必要なものでしょう。愛がなければ、種の保存はおぼつかいないと思います。

 ただ、人間は社会という高度な 集団のなかで生きてゆくことが必要です。このためには怒りだけでは生きてゆけません。怒りの裏側として笑いがあるのでないでしょうか。これによって怒りをやわらげ人間関係を円滑にできます。笑いはたぶん動物にはない人間だけの感情です。

 一方、愛の裏側にあるのは悲しみだと思います。愛を失うことで人間は深い悲しみを感じることにより、より愛を深く感じることになります。これも人間だけの感情です。

 創作という行為は、きっとこのような人間の感情の由来とあり方を描くことが重要なのだと思います。ちょっとぼんやり考えたことでした。

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