2019年5月25日土曜日

名前と情報

 名前(姓名)というのは、本来、個人を識別するための記号です。ところが、実際は、この名前にさまざまな情報が詰まっています。ご先祖様、血縁関係、性別などなどです。

 個人の識別記号だからなんでもいいじゃんとはいかないですね。名前は親が付けるもので、一旦つけられた名前は好き嫌いにかかわらず一生引きずっていかなければならないわけです。結婚すれば好きに姓を変えられるはずですが、なかなかそうはいかないのが実情です。

 名前からわかる重要な情報は性別です。花子、太郎ですぐ分かりますね。これも結構面倒です。本人を知らなくても名前からなんとなく相手を勝手に想像してしまいます。 ペンネームでも、普通は自分の性別がわかるようにつけるのが普通です。でも、文学作品を読むときは作家の名前で性別を判断して、なんとなくその性別に合った読み方をしているような気がします。名前の性別にき引きずられてしまいます。

 最果タヒという詩人がいます。初めて詩を読んだ時に、名前から男だと思っていました。詩も男の詩という感じで読んでいたんですが、女だとわかったら、なぜか、それに合わせて読むようになっていました。作者の性別に合せてこんな感じとして読もうとすることが問題なのですが難しいですね。まあ、わたしが未熟者なんですが。。。

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